・他ジャンルの人のビジネス本
私は他ジャンルの人の着眼点。
めちゃくちゃ良いなと思っています。
なぜかというと自分に見えない視点。
そのジャンルに居ると凝り固まってしまうんですよ。
だから、他ジャンルから見た視点で改めて思う視点ってあるんですよね。
中にはこのような人もいると思います。
「おまえに何がわかる!」という部分です。
確かに自分が熱心に勉強してきたジャンル。
それを簡単に説明されると気に障る。
受け入れたくない気持ちもわからなくはないです。
でも、私はそこも取り入れた方が得策。
こういう着眼点もあるのか!と思う視点です。
そういう考え方のほうが学ぶことも多いので良いと思うんですよね。
もちろん、見当違いのことも書かれていることがあるのも否定しませんw
ただ、全部を全部で否定したいってよっぽどじゃないと無いと思うんですよ。
だからこそ、「寛容な心持ち」で読んでみたほうが良いと思います。
そんな前置きをしつつの今回は「東大卒マジシャン」のビジネス本です。
書名:世界が認めた東大卒マジシャンが教える 不可能を可能にする超仕事術
著者:入江田翔太
出版社:KADOKAWA
出版年:2018年10月26日
ページ数:208ページ
秘密のメソッドで、現場の空気を支配できる!
マジシャンとビジネスにどんな関係が?
そのように思う人もいるかもしれません。
ところがどっこいで活かせる部分が多いと思いました。
そんな部分も含めての今回の書評に移っていきたいと思います。
・マジシャンから学ぶ生活の着眼点
(P.15) あらかじめお断りしておきますが、この本には悪用できるようなアイデアは書いてありませんし、悪用するためにねじまげて解釈してほしくもありません。そのかわり、仕事がうまくいかなくて悩んでいる人には、私の少し変わった経歴と、その結果獲得した少し変わった視点から、役に立つかもしれないヒントを提供できるかもしれません。
【目次】
はじめに
第1章:不可能を可能にするための基礎知識
第2章:自身の価値を高める
第3章:相手の心を動かす
第4章:感動と満足をつくり出す
第5章:自分の心にマジックをかける
おわりに
本書の目次です。
私は他ジャンルだからと言って学ばないのは損。
「マジシャンに何がわかる!」と言っちゃうような人。
そのような人は今の時代は損してしまう世の中だと思っています。
今の時代は「多様性」こそ大切だと思って活かしている部分があります。
移り変わりが激しい時代でもあると思っているんですよね。
いろんな着眼点があるって考え方の幅が広がって良いと思いますよ。
(P.78) ちょうど準備したマジックショーを変えるように、自分自身のコミュニケーションも、相手に合わせて変化させるべきだからです。自分自身のポリシーや軸がないようなことではいけないのではないか、という反論ももっともなのですが、あくまで私がつくりたいのは「相手の中の幸せ」です。その相手によってコミュニケーションを変えることに抵抗感はありませんし、むしろそうしたいと思います。別の言い方をすると、あくまでも変えるのはコミュニケーションの取り方や使う言葉で、自分の考えをねじ曲げるわけではありません。
私もどちらかというとこのようなタイプです。
コレは自分に軸が無いってわけではないんですよね。
だから、私としては著者の入江田翔太さんの説明がめちゃくちゃ腑に落ちました。
相手の幸せを考えてコミュニケーションするって視点なんですよね。
私自身の性格や考え方はまったく変わっていないんですよ。
コレ、言葉にしたら少し意味不明だと思いますw
でも、私は入江田翔太さんの説明は私の感性でもあるので納得しました。
(P.114-115) 「今日がお誕生日の方はいらっしゃいますか? いない? でしたら、今月が誕生日の方はいらっしゃいますか?」
「パリのルーブル美術館に行かれたことのある方はいらっしゃいませんか?」 「イニシャルが、K・Nの方はいらっしゃいませんか?」
このように、具体的にこんな人が必要だ、と言われると、参加する側にとっては自主的に手を挙げたわけではなくマジシャンに指定されたから仕方なくという、手伝う「言い訳」が与えられます。すると、観客は参加しやすくなりますし、同時に場も盛り上がります。また、自分が選ばれたのには何か意味があるのかもしれないと、より積極的にマジックショーをサポートしてくださることもあります。
こちらの引用部分。
すごく上手なテクニックだと思いました。
私は人見知りですし大舞台で手は挙げません。
でも、このように「誘導(言い方悪いですが)」されたら手を挙げますねw
そのような人は私と一緒で多いんじゃないでしょうか。
本書は「マジシャン」と「ビジネス」という視点。
このように結びつけてくれるので納得することが多い新刊ですよ。
(P.171) たとえ心の中では号泣していようと、気分が乗らなかろうと、結局はプロとして明るく振る舞ったほうが、自分のためになるわけです。悲しいから泣く、つらいからため息をつくのでは、結局ネガティブな人を引き寄せてしまい、どんどん負のスパイラルに陥ってしまいます。その一瞬は癒やされたとしても、愚痴を呼ぶだけで、いいことはありません。とにかく、これからも「超」楽しげな、いつもいちばん盛り上がっている自分でいたいと思っています。
「プロ」の視点です。
どうしても自分の感情を重視してしまいませんか?
TwitterなどのSNSで愚痴を吐いてしまう。
これでは「プロ」とは言えないです。
生きていたら理不尽なことって山程あると思います。
私は主にTwitterです。
日常生活での理不尽な出来事。
そのことをつぶやく人って多いです。
ただ、「それをどう転化させるか」って部分。
この人は「器量が大きい」という人も多いんですよね。
私だったら「絶対にモヤモヤしている」という出来事。
それを良い感じにツイートしている人は尊敬すらしてしまいます。
だからこそ、「負のスパイラル」に陥る前に気づきましょうって話です。
(P.188-189) 私自身は、自分が楽しめてないときは「自分が楽しみ方を知らない、忘れていることを疑う」ようにしています。一見自らを追い込んでいるように思えるかもしれませんが、実際は違います。マジックは基本的には楽しいはずなのに、自分に何らかの問題があり、楽しめない、楽しさを受け入れられない、楽しさが見えない状況にあるのではないかという感覚です。したがって、「結局自分のせいだ」と落ち込む必要はなく、まだ楽しみを知らないか、忘れてしまったか、あるいはどこかに楽しみをシャットアウトしてしまっている原因があるのではないかということを考えてみるべきタイミングだと思うのです。
私のはてなブログ継続日数は本日で1809日目です。
そんな私でもブログに対して引用のような感情を抱く時期があります。
そのときに「コノ視点」があるとほんと生きやすくなりますよ。
そもそも、誰だって「感情の浮き沈み」あって当たり前なんですよ。
そこが前提となります。
だからこそ、沈んでいるときに「冷静になる」が大切だと思います。
私も最初は「自分のせいだ」と自分を追い込むこともありました。
ただ、今は「違う楽しみ方」を「探る」を大切にしています。
人生は1度きりなのにお寺に修行に出ているわけではないのに苦行する必要はない。
もっと楽しめることは何かないだろうか?という視点です。
落ち込んだときほど、違う楽しいことに転化する視点も大切だと思いますよ。
(P.199) ある時点での勝利、ある時点での結果は、常に暫定でしかありません。そこで満足すれば、思考は止まり、自分の幅を固定化し、成長はできなくなってしまうでしょう。新しいもの、変化を受け入れることもできなくなるでしょう。だからこそ、思考し、また思考し続けることが大事なのだと思います。ときどきゴールのようなものはやってきます。でも、それはゴールのようでいてゴールではないのです。そこをゴールと誤解した瞬間から、えも言われぬ心地よさとともに、自分が固まっていくのだと思います。
著者の入江田翔太さんのこの視点ですよ!
「ある時点での勝利」や「ある時点での結果」という部分。
本当に暫定でしか無いんですよ。
だからこそ、今が「どん底」という人です。
諦める必要はまったくないと思います。
私だって「なぜか知らないけど」トントン拍子に進んだ1年ってあるんですよ。
「えっ、今までの何10年ってなんだったんだ」と笑えるくらい順調な年です。
逆に言えば、いろいろやってもまったく進んで行かない感覚も味わっているわけです。
結局のところ「成るようになる」としか言いようがありません。
「努力は必ず報われる」とは私は言いません。
でも、「努力していて知識があったからこそ」と思う部分も大いにあります。
だから、両方の視点が大切だと思うんですよ。
「イマ」の毎日の努力を怠らない。
それでいて「イマ」にとらわれすぎない。
「未来が幸せの自分は確定」って視点です。
未来が幸せなら今の自分の不幸なんてどうってことは無いわけです。
未来の自分から見たら過去にこんなことがあったな程度なんですよ。
だからこそ、いろんな「視点」や「着眼点」があると生きやすいって話でもあります。
【世界が認めた東大卒マジシャンが教える 不可能を可能にする超仕事術】
・まとめ
【新刊】この視点イイ! 世界が認めた東大卒マジシャンの超仕事術でした。
世界が認めた東大卒マジシャンが教えるという部分。
新刊ですし本書はこの部分に興味本位で飛びついてみました。
本書を読んでみて思うのが、著者の「入江田翔太」さんです。
マジックとビジネスの接点を上手く説明されていてとても良かったです。
「なるほど!」と思う事例が多くて取り入れていこうと思う部分が多かったですよ。